ORIGINAL CAR

SCOOT 4RE RX-7[FD3S]


当社のデモカーを紹介します。
製作開始は2002年。
4ローターのFD3Sを製作したきっかけは、
「787Bのような快音を実現できるか?」という発想から。
ストリートを走る前提で13Bよりも幅の薄い12Aという、
一世代前のロータリーエンジンを使用しました。

その結果、13Bの3ローターとほぼ同寸で4ローターを搭載することができたのです。
しかし、2003年のオートサロン出展を目指すも、製作は予想以上に難航…。

2003年7月にFISCOで開催された“走るオートサロン パワーツアー”に、
前代未聞の4ローターエンジンを搭載しつつも、
FRP白ゲルの外装に内装レスという状態で初お披露目。
ここから半年かけて製作し、無事に2004年の東京オートサロンへ出展し、
北海道、福岡とオートサロン巡業も同時にこなしました。


パワーは以前のデモカーが700psオーバーだったのに対して、
この4ローターはNAということもあり約350ps。
4ローターにしか出せない快音がコンセプトでしたので、
8000rpmも回せば、誰からも褒めていただけるサウンドとなっています。



オリジナル製作したワイドボディは1.9m。
数字だけで見ると大きすぎると思いますが、
実車を見ていただくと、バランスの良い迫力だと思います。

あえてGTウイングは付けていません。
実際はウイングが無くても大丈夫なように
ボディ下面に少々の工夫と、
サスペンションのセッティングでクリアしています。



ドアを半分から切断し、Aピラーとオリジナルダンパーで支えるガルウイング。
ドアを半分にすることで、ボディ剛性は大幅に向上します。
DTMなどのレーシングカーも同様の方法です。

テールランプは、グロリア用を流用しました。
「グロリアのスパーカーなんてあるんだなぁ〜!」と、
近所を歩いていたお父さんに言われたのは実話です。


約2年という月日をかけて製作した12Aの4ローターは、
予定通りの位置でFD3Sのエンジンルームに収まりました。
フロントミッドシップで、2ローターの位置と同等です。

2年の大半はエキセントリックシャフトの製作です。
精度は当然、芯や耐久性、構造などさまざまな角度から研究し、
やっと形になったというワケです。


この12A・4ローターの制御にはパワーFCを2ローターに1基ずつの2基を使い、
最大8000rpmまで使える仕様になっています。
もちろん、今後も研究を続けて、9000rpm以上を常用できるよう企んでいる
発展途上とも言えるユニットです。
ミッションはFD3Sの純正5速ミッションを使用しています。







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